ブラザーたちは当初から青年との働きを大切にしてきました。貧しい人々のために小さな学校をいくつも設立し、学生の勉強を支援するさまざま仕組みをつくりました。さらに、国内のいろいろな場所で祈りと黙想のための定期的な大会を開催したりと、さまざまな活動を行ってきました。今は亡きブラザーの一人は、ダッカの大神学校で30年以上も教えていました。
またブラザーたちの長年にわたる重要な関心事は、障害を持つ人々の問題です。すでにチッタゴンとダッカで、ブラザーたちは、当時、社会的な支援をほとんど受けられなかった貧しい障害者たちと関わっていました。年々、障害者の窮状に対する認識が国内で高まり、現在では彼らのニーズに応える多くの組織が存在しています。ブラザーたちは1990年代初頭に、マイメンシンで「障害者のためのコミュニティセンター」を設立し、教会に障害者のための巡礼を導入しました。また、バングラデシュで唯一のラルシュ・コミュニティを、ブラザーたちが暮らすマイメンシンに設立することにも貢献しました。
ブラザーたちはベンガル人だけでなく、さまざまな先住民族、特にマイメンシン地区のキリスト者の大半を占めるガロ族(マンディとも呼ばれる)の人々とも活動しています。フランスのテゼと同様に1日3回の祈りを捧げ、異なる教派のキリスト者、異なる民族、異なる宗教の信者の間に和解の種を蒔こうとしています。ブラザーたちはこのようにさまざま背景の人々とつながり、大学やイスラム学校の学生たち、貧しい女性、ストリートチルドレン、国内のあらゆる教派のキリスト者、ヒンズー教徒、イスラム教徒、無宗教者など、さまざまな人たちがブラザーたちの敷地に出入りしています。
Community prayer in the brothers’ chapel in Mymensingh
更新: 2021年9月6日